寝ている間に溺れてる

「寝ている間に唾液で溺れないのはなぜ?」と考えたことはありますか?

実は、私たちの体は無意識のうちに溺れる危険から守られるようにデザインされています。

これには「反射」と「自律神経」が大きな役割を果たしているのです。

唾液の量と分泌の変化

人は起きているときに比べて、寝ている間は唾液の分泌量が大幅に減ります。これは体がリラックス状態に入ると、副交感神経が優位になるためで、唾液の生産が自然に抑えられます。特に深い眠りの間は唾液分泌がさらに減り、睡眠中に唾液が過剰にたまることはほとんどありません。

気道と食道の位置の絶妙なバランス

人間の喉は、気道と食道が交差する構造になっています。このため、寝ているときに唾液が少し溜まったとしても、反射的にごくんと飲み込むことで気道に入らないように防がれているのです。さらに、眠りの浅いタイミングでは「嚥下反射」という働きが起きやすく、寝ていても自然と唾液を飲み込むことで呼吸を保つことができるようになっています。

睡眠中の体位もポイント

仰向けに寝ていると、唾液が喉の奥に溜まりにくく、横向きやうつ伏せの場合も、重力によって唾液が自然と口の端から漏れ出すことが多いです。これも、気道を唾液から守る役割を果たしています。興味深いことに、赤ちゃんも同様の仕組みで寝ている間に唾液で溺れないようになっています。

まとめ

こうした身体のメカニズムがあるおかげで、人は寝ている間も安心して呼吸を続けることができます。生まれながらに備わっている無意識の防衛機能に感謝ですね!

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